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原発開放隅角緑内障とはなに


緑内障ではよく「原発」と使われることがありますが、「原発」とは原因がわからないという意味のことで緑内障を患っている人の約9割以上はこの「原発緑内障」です。

原発緑内障には「原発開放隅角緑内障」と「原発閉塞隅角緑内障」の2つのタイプがありますがここでは原発開放隅角緑内障について解説します。

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緑内障の分類

簡単に緑内障の分類を解説します。

緑内障は「原発緑内障」「続発緑内障」「先天性緑内障」の種類があります。
1.分類

原発緑内障をさらに分けると「原発開放隅角緑内障」と「原発閉塞隅角緑内障」の2つのタイプに分けられますが、この2つは全く違うタイプの病気でその病気が起こる仕組みや治療法も全く異なります。

「原発開放隅角緑内障」は房水の流出経路である隅角が開いていても、房水の排水部分が目詰まりする緑内障です。

「原発閉塞隅角緑内障」は房水の流出経路である隅角が塞がれることで、房水の排出が困難になる緑内障です。

「続発緑内障」は何らかの病気や外傷など、糖尿病など全身の病気やぶどう膜炎など目の病気によっております。

「先天性緑内障」は新生児の2~3万人に1人くらいの割合で起こる生まれつき隅角の発育が悪いために起こります。


開放隅角緑内障とは

開放隅角緑内障は、眼圧を調整する房水の排出経路である隅角は開いていますが、同じ経路上の線維柱帯がつまりシュレム管に房水が排出されず視神経が障害される病気です。

開放隅角緑内障は隅角が広くて虹彩で塞がれていないタイプで、「眼圧が高いタイプ」と「眼圧が低い」 正常眼圧緑内障 のタイプがあります。

「眼圧が高いタイプ」は、隅角が塞がれていないにもかかわらず、房水の出口でフィルターの役目をしている線維柱帯が目詰まりをおこして房水が排出されにくくなると考えられています。

「眼圧が低いタイプ」の場合は、房水の流れに異常はなく眼圧は基準値であるにもかかわらず視神経が障害されてしまうものです。

日本人はこの眼圧が低いタイプが多く緑内障患者の約7割を占めています。


開放隅角緑内障の症状

目が重い、目が疲れやすい、肩がこるなど眼精疲労の症状があらわれることもありますが、眼圧は急上昇することはないので、多くの場合はかなり症状が進行するまで自覚することはありません。

視神経が5年、10年経つうちに徐々に視野に以上が出始め、多くの場合は鼻側の上の方から欠けはじめます。

ただし片目の視野の一部が欠けてももう片側の目がそれを補う両眼視機構がはたらくために初期の症状を発見することは難しいです。

さらに10年、20年と長い時間をかけて進行するために多少見えづらくなっていても慣れてしまっているので、その時点でも発見は難しいことがあります。

視野の中心が欠けた時に視力が悪くなったことに気づいたり、その時にやっと視野が欠けている症状に気づくことがありますが、その時は末期に状態で手遅れの場合が多く失明の可能性も高いです。


開放隅角緑内障の原因

開放隅角緑内障の眼圧が高いタイプは隅角が塞がれていないにもかかわらず、房水の出口でフィルターの役目をしている線維柱帯が目詰まりをおこして房水が排出されにくくなると考えられています。

この目詰まりの原因としては、線維柱帯にコラーゲンやたんぱく質が蓄積することや線維柱帯を構成している細胞の減少があげられます。

また視神経乳頭の抵抗力の弱さや、強度の近視が関係していると考えられています。


開放隅角緑内障の治療法

原発開放隅角緑内障は、房水の流し口の隅角は開いているのに線維柱帯が目詰まりしているために眼圧が高くなるタイプなので、この開放隅角緑内障の治療には点眼薬を使って房水の量を調節するなどして眼圧を下げ視神経への負担を軽くする薬物療法が基本で、正常眼圧緑内障の場合も同じ治療がされます。

眼圧を下げるために、「房水の産生をおさえる作用がある薬」と「房水の排出を促す作用がある薬」を使います。

効果が見られない場合は薬の種類を変えたり、作用の異なる薬を組み合わせながら個人の症状や目的とする眼圧数値に近づけるために調整します。

まず1種類の薬を使って治療が始められ、効果が見られない場合は薬の種類を変えたり作用の異なる薬を組み合わせながら個人の症状や目的とする眼圧数値に近づけるために調整します。

薬物療法は短期的には効果が表れるものではなく時間をかけて治療していかなければいけないので、この治療法は眼圧を下げながら症状を伺う期間が一番長いかもしれません。

薬物療法で眼圧が下がらない時には、レーザー線維柱帯形成術で線維柱帯の詰まりを解消したり強膜に穴をあけて房水を排出するろ過手術が行われます。



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