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閉塞隅角緑内障の治療はどんなことをする


緑内障の治療の多くは薬物療法が中心となりますが、閉塞隅角緑内障は隅角が狭く眼圧が21mmHg以上の高眼圧、虹彩の根元の癒着、繊維柱帯への著しい色素沈着などがあらわれたり、急性緑内障の発作をおこす可能性が高いため、原則としてレーザー治療が優先されます。

ここでは閉塞隅角緑内障はどのような治療をするのか解説します。

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閉塞隅角緑内障の治療で瞳孔ブロックを解消

閉塞隅角緑内障の治療の多くは水晶体と虹彩が接近して房水が流出しにくくなり、後房の圧力が高くなって虹彩が前房へ押されて湾曲した状態の瞳孔ブロックによって隅角が閉塞するので、レーザー虹彩切開術が一番目に選択されます。

慢性的に瞳孔ブロックの状態が続くと隅角に押し付けられた虹彩が癒着して閉塞範囲が拡大していくので、この癒着の進行を防ぐためにも瞳孔ブロックの解消が必要です。

瞳孔ブロックを解消するには通常レーザー治療が行われますが、白内障がある場合は白内障の手術で水晶体を取り除くことによっても解消できます。


急性緑内障発作を起こしたら

閉塞隅角緑内障では急性緑内障発作を起こす場合があり、その時はただちに点眼や点滴などによる薬物療法で眼圧を下げ、その後眼圧が下がって角膜の濁りが解消されたらレーザー虹彩切開術が行われます。

薬物療法で眼圧が下がらず角膜が透明にならない時は、メスで虹彩に穴をあける手術を行うこともあります。

慢性の緑内障の場合も、レーザー治療やその後の薬物療法で眼圧が十分に下がらなければ手術を検討することになります。


閉塞隅角緑内障の治療の多くは房水の排水路ができることで眼圧が高くなる原因を解消できます。これは薬物療法よりも根本的な治療と言えます。

ただし、中には開放隅角緑内障との混合型であったり、慢性閉塞隅角緑内障で隅角が癒着していたりするとレーザー治療だけで眼圧が十分に下がらないケースもあり、その場合は手術などが必要になることもあります。


閉塞隅角緑内障の手術の種類はレーザー虹彩切開術か水晶体切除術

閉塞隅角緑内障は房水の出口の役割をしている隅角の部分が虹彩によって塞がれるために眼球内に房水がたまって眼圧が上がるタイプです。これは構造的にみると房水が瞳孔から前房に流れる時の抵抗が大きいため眼圧が高くなって虹彩の根元が前のほうに押しやられ隅角が塞がるからです。

そのためレーザー光線を使って虹彩に孔をあけて房水の流れるバイパスをつくり隅角を広げて眼圧を下げる療法がこれまで広く行われていましたが、この治療を受けて数年後に角膜内細胞が極端に減少してしまう人がいることが問題となっています。

角膜内細胞が少ないと角膜を透明に保つことができずに濁ってしまうために、視力が非常に低下し角膜移植が必要となることから、隅角を圧迫して閉塞の原因となっている水晶体を除去する白内障手術を行う方が安全かつ根治的であるようです。

レーザー虹彩切開術を行っても十分に注意して行えば角膜にダメージを受けない場合がほとんどなのですが、ここでひとつ問題点があり、白内障になっていればあまり問題ではないのですが、白内障がない場合でも手術を行うか決断が難しいようです。

これは担当医とよく相談して選ぶようになると思います。


閉塞隅角緑内障でレーザー治療以外の治療や手術

急性の発作で眼圧が高くなりすぎて角膜が濁りレーザー光線が通らない場合は、閉塞隅角緑内障でもレーザー虹彩切開術が行えないので、このようなケースでは先に点滴をして眼圧を下げ角膜が透明になってから手術を行います。


またフィルターの役割をする線維柱帯部分の目詰まりが強く、眼圧が十分下がらない緑内障が慢性化しているケースもあり、このような時は薬を使って眼圧を下げます。

薬には点眼薬と内服薬があり、薬によって房水を排出する量を高めたり、房水が生成される量を抑えたりする働きをします。

また隅角の癒着が強い場合は、隅角に癒着した虹彩を特殊な器具ではがす隅角癒着かい離術があり、この時隅角を十分広げるため一緒に水晶体切除術を行うのが一般的です。

これは線維柱帯切除術ろ比べて合併症が少ないので癒着が軽い場合は効果的ですが、この手術は入院が必要になります。

ただし虹彩の癒着をはがすことはできても、線維柱帯の目詰まりが強いと線維柱帯切除術があらためて必要になります。


閉塞隅角緑内障の治療の基本は手術ですが、どの方法で治療し、眼圧の目標値をどの程度にするかは、病気の状態によっても異なりますので、年齢や生活環境なども考慮しながら、効果が高く副作用や合併症の少ない方法を選びます。

いずれにしても緑内障の治療は白内障の手術のように治療を行なえば見えるようになるというものではないので、残された目に備わった機能がそれ以上悪くならないように維持するために行うものです。

閉塞隅角緑内障の治療は医師と協力しあいながら生涯にわたり診療が必要となります。



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