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緑内障は治る病気なのか


緑内障は眼圧の上昇で目の視神経がおかされ視野が狭くなる病気です。

初期には自覚症状がほとんどないために自分ではなかなか発見できず、
異常を感じた時にはすでに症状が進んでいて失明ということも少なくありません。

ここでは一度緑内障と診断されたら治るのか解説していきます。

1.13緑内障治る


視野が損なわれると二度と回復しない

緑内障と診断された場合さまざまな治療が行われますが、ほとんどの場合点眼薬や手術などによって眼圧を下げて、視神経の障害をそれ以上進行させないようにするのが目的となります。

ただし薬や手術で眼圧が下がっても、一度視神経が障害を受けて傷んでしまったら二度と回復させることは不可能です。


現在、緑内障治療は、薬や手術によって眼圧を降下させたり視機能障害の発生や進行を食い止めることにあり、眼圧のコントロールは点眼薬や内服薬を使って行います。

眼圧を下げるために使われる薬は主に房水の産生量を減らしたり房水の流れを良くしたりするものです。

緑内障の治療法はそのタイプと進行状態によって異なりますが、効果のあった薬でも長年使い続けていると効果が薄らいでくるということもあり、その時には別の薬を変更します。

緑内障は自覚症状が少なく、治療は熱が下がったり痛みがなくなるというような効果を期待できるものではありません。欠損した視野が回復するようなものでもないことから、良い効果が得られず薬を使っている意味を実感できない患者さんの中には途中で自分勝手に中断してしまう人もいます。

その結果は眼圧や視野の検査に表れてくるものなので、一生使うものという認識を持って治療を行ってください。


薬や手術によって眼圧が正常値内に安定し、視野の欠損などの視神経障害が進行しなくなれば一時治った状態にはなりますが、眼圧が下がったからといっても薬によって安定させているわけではなくやめればまた悪くなります。

また、レーザー治療や手術を受けて眼圧が降下しても一生その効果が期待できるとは限りません。

緑内障は確かに重い病気であり良い方向へ向かわないことへの不安や、病気そのものへの疑問が常についてまわると思うかもしれませんが、現在の自分の症状をしっかり把握しそれ以上病気を進行させないことがもっとも大切なことです。


緑内障は日本人の中途失明の原因が高いです。

全国の緑内障患者は360万人いるといわれていますが、実際に眼科で治療を受けているのは30%ほどにすぎません。

緑内障は40歳以上の20人に1人が、70歳代では10人に1人が潜在患者といわれていますが、早期発見、早期治療すれば決して怖い病気ではないのです。



緑内障は治る病気か

緑内障の原因は眼圧の上昇で目の視神経がおかされ視野が狭くなることですが、緑内障の主な治療目的は「眼圧を下げること」「症状の進行を遅らせること」になり元のように回復させることではなく、緑内障は治療を行えば治るという病気ではないことを理解する必要があります。

一度視神経が障害を受けて傷んでしまったら二度と視神経を回復させることは不可能で、症状によってはあらゆる治療法を尽くしても進行を止めることができない緑内障もあります。


緑内障の治療法は、薬物療法→レーザー治療→手術 へと進み、原発開放隅角緑内障、原発閉塞隅角緑内障、正常眼圧緑内障、高眼圧であるかを診断してその個人に合った治療を進めます。



緑内障は薬物療法で治るか

原発開放隅角緑内障では、点眼薬を使った薬物療法が基本です。

眼圧を下げるために、「房水の産生をおさえる作用がある薬」と「房水の排出を促す作用がある薬」を使います。

効果が見られない場合は薬の種類を変えたり、作用の異なる薬を組み合わせながら個人の症状や目的とする眼圧数値に近づけるために調整します。

ここでは1種類の薬を使って治療が始められますが、効果が見られない場合は薬の種類を変えたり作用の異なる薬を組み合わせながら個人の症状や目的とする眼圧数値に近づけるために調整します。

薬物療法で眼圧を下げながら症状を伺う期間が一番長いかもしれません。

薬物療法は短期的には効果が表れるものではなく時間をかけて治療していかなければいけません。



緑内障はレーザー治療で治るか

緑内障のレーザー治療には2つの方法があり入院せずに外来で受けられます。

1.虹彩に孔をあけるレーザー虹彩切開術
2.排出口の目詰まりをとるレーザー線維柱帯成術


1.虹彩に孔をあけるレーザー虹彩切開術

この治療法は「原発閉塞隅角緑内障」で行われますが、レーザーによって虹彩に孔をあけて房水の通り道をつくり、眼内の房水の流れを変える治療です。


2.排出口の目詰まりをとるレーザー繊維柱帯成術

この治療法は排水口のフィルターである線維柱帯の目詰まりが原因で房水がたまる「原発開放隅角緑内障」で行われますが、薬物治療法では十分に眼圧がコントロールできない場合に行われ、線維柱帯の目詰まりを解消することで房水の流れを改善しますが、この治療法は閉塞隅角緑内障に対するレーザー虹彩切開術に比べ 4割程度の方しか効果を得られません。



緑内障は手術で治るか

緑内障の手術は薬やレーザー治療で眼圧がコントロールできない場合に行われます。

緑内障の手術は2つの方法がありどちらも入院が必要になります。

線維柱帯切除術

線維柱帯切除術は正常眼圧緑内障を含む原発開放隅角緑内障の人に行われる手術で房水の新たな排出路を作ります。

これはもっとも一般的な緑内障手術で、手術時間は30分~1時間程度で終わりますが、これには術後の調整が需要になってくるようで、眼圧の低下が不十分なら強膜を縫い付けた糸をレーザーで切って、房水の排出量を増やすなどして目標の眼圧になるようにしていくことから入院期間は1~3週間ほどかかります。

眼圧が下がりすぎて網膜の張りがなくなり視力低下が起こることがまれにあり、細菌感染症や白内障の悪化などを招くリスクもあります。


線維柱帯切開術

線維柱帯切開術は目詰まりした線維柱帯を切開して房水の排出を通りやすくすることでシュレム管への排出路が再開される手術で、軽度の原発開放隅角緑内障などに対して行われます。

眼球壁に孔をあけるわけではないので合併症のリスクは低いものの、線維柱帯切除術ほどの眼圧低下効果は期待できないようです。

入院期間は7日~10日ほどです。



どの時点で緑内障に気づくかがカギ

視神経が障害を受けて、一度視力や視野欠損が損なわれると緑内障は二度と回復しないことは先にお伝えしましたが、視野が欠けてきて物が見えづらくなってからでは遅い可能性があります。

緑内障の主な治療目的は「眼圧を下げること」「症状の進行を遅らせること」で、元のように回復できず治療を行えば治るという病気ではないので、いかにして自分が緑内障であることに早く気づくかが失明をしないための大きなカギとなります。

そのためには緑内障に対しての知識を取り入れたり意識をして緑内障と向き合わないといけません。

失明しないためにも、気になる方は一度眼科で緑内障の検査を受けてもらい、年に数回でも定期的に検査を受けて自分の症状を知ることをすすめします。



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