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緑内障の禁忌について


禁忌(きんき)とは、「してはいけないこと」の意味があり、医療上の禁忌は患者の病状を大きく悪化させる不適当な手術や検査、投薬、調剤などを指します。

ここでは緑内障での禁忌について解説します。

1.5緑内障禁忌


日常生活での緑内障での禁忌

緑内障を気にするあまり水分を取ると眼圧が上がるのではと心配する人がいますが、普通の量なら問題はないようです。

以前は次のような行動は眼圧を上げるので避けるようにといわれていました。

check2 長期間うつむいて作業する
check2 薄暗い所での作業
check2 イライラする
check2 過剰に興奮する
check2 襟のきついシャツを着る
check2 一気に大量の水分やアルコールを飲む
check2コーヒーやお茶などカフェインの入っている飲み物を大量に飲む

現在は治療法が開発されて病状を管理していくことが可能になっていますので、
あまり神経質にならずに水分は普通にとってもかまわないようです。

お茶の成分でもあるカフェインには微量ですが眼圧を上昇させる作用があるとされるので、禁忌ではありませんが緑内障のある人は慎重に飲む必要があり大量服用は控えたほうがよいかもしれません。

かつては水分制限などが始動されたことがありましたが、今は治療薬がありますし、水、お茶、コーヒーなどを一気に大量に飲まない限り臨床的にはあまり問題がないとされ、むしろ人間は高齢になるほど体内の水分が少なくなりますし、過激な水分制限をして脱水症状になるほうが全身の健康を損ないます。


緑内障と診断されると患者さんによっては眼圧が上がったり視野が狭くなるのを気にして日常の行動に神経質になる人がいますが、実際には特別に日常生活を厳しく制限しなければならないようなことはありません。

それよりは健康的で無理のない規則正しい生活を送るように心がけるほうが理想的です。

気を配ることは大切ですがひとつひとつの事柄を気にするあまりそれがストレスとなってはかえって逆効果になってしまいますので、なるべく気持ちをリラックスさせた方が緑内障と上手く付き合えます。

眼圧はよほど過激な負担をかけない限り大きく変わることはありません。

根つめて読書すると一時的に少し眼圧が上がることがありますが、その高い眼圧が続くことはありません。

喫煙と緑内障の関係ははっきりしたところは不明ですが、タバコは血液の循環を悪くしますので禁煙をするようにしましょう。

少量の酒や適度な運動は眼圧を下げることがわかっています。


気をつけたいのは薬使用です。

特にステロイド薬は医師に相談してください。



薬を使った緑内障の禁忌

1000人の人がステロイド点眼薬を使うと、遺伝的な体質により 5人前後は眼圧が上がるといわれ、上がる人は数日で上がるといわれています。

本人がステロイド緑内障の体質かどうかをあらかじめ知ることはできませんし、使ってはじめてわかります。

眼圧の上昇に気がついた時点ですぐにステロイド点眼薬を中止すれば眼圧は戻りますが、発見が遅ければ緑内障に進行します。

同じステロイドでも眼圧が上昇しにくいステロイド点眼薬がありますし、同じ種類のステロイドでも濃度が薄いと眼圧が上がらないこともあります。

ステロイドがなぜ眼圧を上げるのかについては解明されていないようです。


総合感冒薬、鎮咳去痰薬、消化性潰瘍薬、抗ヒスタミン薬、血管拡張薬、血圧降下薬などには、瞳孔(ひとみ)を広げる成分が含まれているので、緑内障の人が気を付けて制限しなければならないです。

その理由は、瞳孔が広がると房水の流し口が閉じて眼圧が上がり、閉塞タイプの緑内障の人は急性発作を起こす場合があるからです。

しかし発作を起こすのは緑内障になっていることを知らないでいる方で、医師を受診し閉塞タイプと診断がついてレーザー虹彩切開術や白内障手術を受けていれば発作を起こす心配はないです。

また開放タイプの緑内障ではひとみが開いていても流し口は閉じませんので、眼圧が少し上がることもありますが急性の発作を起こすことはありません。



ステロイド薬には要注意

緑内障で問題となるのは、繊維柱帯の目詰まりを起こす可能性があるステロイド薬(副腎皮質ホルモン)です。

ステロイドには眼圧を上昇させる副作用があり、それが原因で起こる「ステロイド緑内障」があります。

ステロイドによる眼圧の上昇には個人差がありますので、全ての人がステロイドがダメというわけではありませんが、ステロイド薬をつかうと眼圧が上がる遺伝子を持っている体質の人はステロイドは使用してはいけません。

このような人はぜんそくやアトピー性皮膚炎などになりやすく、長期間ステロイド薬の内服薬や塗り薬を使い続けるとステロイド緑内障になることがあります。



抗コリン作用の薬は要注意

緑内障の代表的な禁忌薬としては、ステロイド薬と同様に「抗コリン」作用の薬があります。

市販で購入できる総合風邪薬、花粉症などのアレルギー薬、点眼薬にも抗コリン作用が含まれている薬が多いので、薬に含まれている成分はしっかり調べてから使用してください。


薬の副作用によっても緑内障が発症することがあり、緑内障をすでに発症している場合には薬の使用や服用に注意が必要となっています。

市販で購入できる薬は緑内障の禁忌薬が多く、緑内障の発症後に薬を使用することで症状が悪化してしまう恐れがあり危険です。

市販薬は医師に相談してから使用・服用したほうがよいですが、どうせ病院で診察してもらうのなら市販薬ではなく薬を処方してもらうほうが理想的です。


市販薬は緑内障には使用してはいけない抗コリン作用を持つ眼圧を上げる恐れのある薬がほとんどで、抗コリン薬には瞳を開くと同時に房水の出口をふさぎ、その排出を阻害する作用があります。

抗コリン薬以外では、抗パーキンソン薬のレボドパ製剤、狭心症治療薬の硝酸薬、昇圧薬のリズミックなどが 緑内障のタイプによっては使用できません。



閉塞隅角緑内障は抗コリン薬の影響を強く受けやすい

緑内障にも様々な種類がありますが、主に「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」のタイプに分かれます。

その中でも閉塞隅角緑内障については、日常生活においても禁忌があります。

閉塞隅角緑内障は、隅角という房水を排出する出口が閉じ房水の流出が滞ることで眼圧が上昇するタイプの緑内障で、同様の作用を持つ抗コリン薬の影響を強く受けやすいです。


風邪薬や咳止め薬のような薬には抗コリン作用の働きがあり、房水を排出する部分を狭めてしまうために眼圧がどんどん上がってしまい緑内障を悪化させるので要注意です。

その他にも抗うつ薬や睡眠薬、パーキンソン病などの薬も禁忌となるので閉塞隅角緑内障の人は注意が必要です。



閉塞隅角緑内障を悪化させないポイント例

閉塞隅角緑内障は下を向いて作業することで眼圧が上がり、緑内障を進行させてしまうケースが多く見られますので、その原因の1つでもある下を向いたままの作業を避けることができれば悪化を防ぐことにもつながります。

閉塞隅角緑内障に限りませんが、常用していたりしょっちゅう服用している薬や点眼薬にも禁忌が存在する可能性が高いので注意が必要です。

どうしても服用しなければならない薬があれば医師に相談してください。



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