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緑内障の治療で使う目薬について


緑内障で使われる薬は点眼薬、内服薬、点滴薬の3つですが主要なのは点眼薬です。

ここでは緑内障の治療で使う目薬について解説していきます。

3.15

房水に働きかける抗緑内障薬の作用

緑内障治療の基本は眼圧を下げることです。

緑内障でおもに使われるのは目薬で、内服薬については点眼薬が使えなかったり効果が不十分な場合や視神経の血流を改善する目的などで使われ、点滴薬については緊急に眼圧を下げる場合に使われます。


原発開放隅角緑内障であるか、正常眼圧緑内障であるか、高眼圧症であるか、原発閉塞隅角緑内障であるかを診断して個人に適した治療をすすめ、眼圧を下げるためにこれらの緑内障の種類や進行具合、眼圧に応じて点眼薬をもちいた薬物治療が行われます。

もしも薬物による治療効果が見られない場合は、房水の流れを改善して眼圧を下げるための線維柱帯形成手術と虹彩切開術というレーザー治療を行う場合があります。


原発開放隅角緑内障では、点眼薬をもちいた薬物療法が基本です。

眼圧は房水が増えれば上がり減れば下がり、眼内の房水の量に左右されることがわかっています。

そこで房水を減らすことで眼圧を下げるために「房水の産生を抑える作用がある薬」「房水の排出を促す作用がある薬」を使います。

抗緑内障薬はこのどちらか、あるいは両方の作用を持っています。


眼圧のバランスを保つ抗緑内障薬

房水の「産生を抑える方法」では、房水が作られる過程のどこかを遮断すればよいことがわかっていて、房水は毛様体上皮のβ受容体が刺激されて作られることから、この刺激を遮断する方法がひとつです。

もうひとつは、毛様体上皮に高濃度に存在する炭酸脱水酵素が房水の産生に関わっているのでこれを阻害するという方法があります。

炭酸脱水酵素の働きを完全に抑えることができれば、約40%の房水が減少するとわかっています。


房水の「排出を促進する方法」では、房水は線維柱帯からシュレム管を通って主に排出され、さらにぶどう膜強膜流からは全房水量の10~20%が排出されます。

点眼薬などを使い、このどちらかあるいは両方の排出量を増やせば眼圧は下がります。


そこで作用点別に抗緑内障薬をまとめると、房水産生制御する薬と房水排出促進する薬があります。

房水の排出を促す薬として「プロスタグランジン関連薬」「α遮断薬」「副交感刺激薬」があります。
房水の産生を抑える薬として「β遮断薬」「炭酸脱水酵素阻害薬」「交感神経刺激薬」があります。
房水の排出を促し産生を抑える作用を持つ薬に「αβ遮断薬」「α2受容体刺激薬」があります。


はじめに1種類の薬をもちいて治療が始められますが、眼圧に効果が見られなければ薬の種類を変えたり作用の異なる薬を組み合わせながら個人の症状や目標とする眼圧値に近づけるために調整します。

症状によっては 2つの薬を組み合わせた合剤を用いることもあります。

薬物療法は眼圧を下げながら症状を観察していくことから、短期的に効果が表れることはないので時間をかけて治療していくしかありません。



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