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緑内障のレーザー治療はどんなことをする


緑内障の治療法は、薬物療法 → レーザー治療 → 手術 へと進んでいきます。

そして原発開放隅角緑内障、原発閉塞隅角緑内障、正常眼圧緑内障、高眼圧のどのタイプであるかを診断して個人に合った治療を進めていくことになります。

ここでは緑内障のレーザー治療ではどんなことをするのか解説していきます。

4.13

レーザー治療はどんな種類があるのか

緑内障のレーザー治療には2つの方法があり入院をしなくても外来で受けることができます。

緑内障のレーザー治療の種類はこの2つです。

1.レーザーで虹彩に穴をあけるレーザー虹彩切開術
2.レーザーで排出口の目詰まりをとるレーザー線維柱帯形成術


1.レーザー虹彩切開術はどんな治療方か

レーザー虹彩切開術は 原発閉塞隅角緑内障 で行われる治療法で、具体的にはレーザーによって虹彩に穴をあけて房水の通り道を作ることで眼内の房水の流れを変える治療です。


このレーザー治療では、虹彩周辺部の鼻側の斜め上あたりに0.5mmほどの穴を開けます。

この穴は後房と前房を直接つなぐ通路になっているのですが、瞳穴ブロックのため後房に溜まった房水が、この通路を通って前房に流れ隅角を開くようになります。

このレーザー治療をするためには事前に、瞳孔を過度に縮小させる「縮瞳」をおこさせて虹彩周辺部を広くしておきますが、これは穴をあける時に適所を狙いやすくするためと、虹彩が薄く伸び穴が開きやすくなるためです。

また眼圧が高いと角膜が濁ることがあり、その状態ではレーザー治療はできず、さらに角膜熱傷の原因になることから高浸透圧薬などで眼圧を下げておきなるべく角膜がきれいな状態でレーザー照射をはじめます。


このレーザー治療の副作用には、約半数の患者に治療直後一過性の眼圧上昇がみられ、2時間後くらいがピークになり、6時間後には元に戻ります。

しかしまれに角膜内皮細胞が障害され、角膜が濁ってしまうことがあります。
術後虹彩炎は全ての治療後におこりますが、重大な危険を伴うことはありません。

また一度あけた穴が塞がってしまうことがありますが、同じ場所をまたあけることができます。


2.レーザー線維柱帯形成術はどんな治療方か

レーザー線維柱帯形成術は、排出口の目詰まりをとり排水口のフィルターである線維柱帯の目詰まりが原因で房水がたまる 原発開放隅角緑内障 のタイプで行われる治療です。

薬物治療法では十分に眼圧がコントロールできない場合に行われ、線維柱帯の目詰まりを解消することで房水の流れを改善しますが、この治療法は閉塞隅角緑内障に対するレーザー虹彩切開術に比べ 4割程度の方しか効果を得られません。


このレーザー治療は、線維柱帯にレーザーを照射し房水の流出を改善して眼圧を下げようとする治療方法です。

レーザーを線維柱帯に照射するとどうして房水の排出がよくなるのか?

ひとつには照射部は熱で固まり瘢痕をつくって収縮し、その収縮が周囲の組織を引っ張り、線維柱帯の網の目が開くということです。

もうひとつには、線維柱帯の内皮細胞が活発したり、照射部の細胞の壊死や細胞間物質の変化が流出抵抗を減少させることがあるようです。

これは広隅角を対象としており、線維柱帯を照射することから線維柱帯が塞がっている閉塞隅角や狭隅角にはできない治療ですが、数年で元に戻ってしまうことが欠点のようです。


緑内障は失明を伴う重い病気でありますし、レーザー治療を受けて眼圧が降下しても一生その効果が期待できるとも限りません。

良い方向へ向かわないことへの不安や、病気そのものへの疑問が常にあるかもしれませんが、現在の自分の症状をしっかり把握しそれ以上病気を進行させないことが一番重要です。



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