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緑内障の検査方法のまとめ


緑内障を診断する検査では緑内障を示す「眼圧が高い」「視野が欠ける」「視神経に障害がある」この3つの症状が目にあらわれているか確認するために眼圧検査だけでなく複数の検査が行われます。

ここでは緑内障の検査方法についてまとめています。

2.16眼圧検査


なぜ緑内障の検査をするのか?

緑内障は初期から中期のころまでは症状が進行しても自分で気づくことは難しいのですが、検査を受けることでその結果を確認することができ、もしも緑内障を早期発見した場合でも早期治療を行っていき失明のリスクを減らすことができます。

緑内障の検査は問診から始まり、それぞれの症状に合わせて 視力、屈折検査、眼圧検査、隅角検査、眼底検査、視野検査、画像検査などが行われます。

検査の結果から医師が緑内障の種類や進行具合を診断して治療を考えていき、治療の経過や効果を確認するために定期的に検査が行われます。


次からは主に行われる眼圧検査、眼底検査、視野検査の3つの検査についてまとめています。

眼圧検査

緑内障の原因として考えられるものには強い近視、高齢、遺伝などがありますが、一番の大きな原因は眼圧が考えられます。

2.16c眼圧検査

通常、眼圧の正常範囲は10~20mmHgとされていて、21mmHgを超えると眼圧が高いとされ緑内障を疑われます。

眼圧検査 を行うことで自分の眼圧値がどれくらいであるのか知ることができます。

この時に初めて緑内障の存在を知ったり、「自分が緑内障でなのでは?」「もしかしたら失明してしまうのでは?」と意識させられる第一段階になります。

緑内障はおもに眼圧が上がることで視神経に障害がおきて徐々に視野が欠けていく病気ですが、年齢が高くなるとおこりやすいとされていることから、特に40歳を過ぎたら1度眼科を受診して眼圧検査を行うことにより眼圧の状況を確認した方がよいです。

この1度の早めの受診により緑内障の発見につながり失明を防げる可能性が高くなり、実際に失明を逃れた人も多いです。


眼圧検査では、「ゴールドマン眼圧計」という眼球と接触して測る機械と、「空気眼圧計」という眼球と接触しないで測る機械の主に2つで測定されています。


ゴールドマン眼圧計

「ゴールドマン眼圧計」で測る時は、はじめに点眼薬で目に麻酔をします。

その後麻酔が効いてから色素をつけた角膜に細隙灯顕微鏡がついている眼圧計を密着させて測定します。

眼圧計の接触面が一定の面積に達するまで圧迫したその時の圧力が眼圧として正確に測定されます。

2.23c 2.23b


空気眼圧計

空気眼圧計

「空気眼圧計」は、眼球に圧縮された空気を瞬間的に勢いよく吹きつけることでおこる角膜の凹み具合から眼圧を測定します。

空気眼圧計での検査は、目に瞬間的な強烈な風が当たるので、その音に驚いたり目に当たる風の違和感から瞬時に目を閉じたり目に力が入ることがありますが、特に痛みや後遺症はないです。

通常は3回くらいで目に風を当てる作業は終わるのですが、そのような目に吹きつける風の恐怖感から、5回以上、酷い時は10回を超えて何度も繰り返し目に強い風を当てる回数が増え、目を開けることが困難になる高齢の患者さんもいることからなかなか検査が進まないこともあるようです。

2.23a


眼底検査

以前までの医学的な考えでは、眼圧検査をしていれば緑内障は発見できるというのが一般的だったので、眼圧検査を中心に行なってきました。

眼圧が正常なのに緑内障がおこる 正常眼圧緑内障 が近年増加してきたことで眼圧検査だけでは発見することはできないことがわかり今まで行われてきたその常識が見直され検査方法が見直され以前とはだいぶ変わってきています。

2.26失明

緑内障は、「眼圧が原因となり視神経が壊れていき視野が欠けていく」という病気のメカニズムをもっているのですが、「眼圧の上昇が原因であることを調べる眼圧検査」だけでは十分とはいえないことから「視神経の異常を調べる眼底検査」や視神経の異常で「視野が欠けることを調べる視野検査」も重要になってきます。


眼底検査 では瞳孔から眼球の一番奥の眼底を観察しますが、視神経乳頭の大きさ、形、深さ、血管、網膜、視神経、硝子体の様子などを倒像鏡や細隙灯顕微鏡を使って調べます。

眼底検査では陥凹の大きさ、形、深さ、色、血管走行、網膜視神経繊維の欠損などを観察しその結果を得ることで、緑内障の診断やタイプ、進行状況などを把握することができます。

眼底検査を行い視神経乳頭陥凹の状況を確認することは、眼圧が正常範囲内でも視神経障害が進み多くの人が患う正常眼圧緑内障の発見に役立ちます。


視野検査

眼底検査に加えて緑内障の発見を調べる方法で、現在どのような範囲で視野が見えているのかを調べる 視野検査 についてまとめます。

視野

緑内障で徐々に症状がおこる視野欠損の典型的な進み方として、はじめに目の鼻側に暗点という見えづらくなる部分が点で発生します。

初期の症状はひとつひとつがばらばらな暗点ですが、中期になるとばらばらだった暗点がつながり弓状の模様をつくります。

さらにその状況が悪化し進んでいくと周辺と中央が分離してドーナツ状の視野に変わっていきます。


正常な視野の範囲は片目だけで見ると上側に60度、下側に75度、鼻側に60度、耳側に100度あります。

人間は普段は両目で物を見ていますが「両眼視機能」という優れたシステムが備わっていることで、かえってこれが災いして現在片方の目がどのくらいの視野がありどのくらい欠けているのかを判断することが難しく、これが緑内障の症状を自覚できない原因です。

普段片目で見ることを心がけていれば自覚症状は確認できるかもしれませんが、一般的に気にされていない人が多いです。

左右それぞれ片目ずつ行なう視野検査では、一点を注視した時に現在どの範囲が見えているかを調べることができ、定期的に視野検査を行っていくことで視野の欠損状況や進行状況を把握しその後の治療に活かすことができます。


視野検査 では、「ゴールドマン視野計」という測定機械と、「空気眼圧計ハンフリー視野計」という測定機械の主に2つで測定されています。

ゴールドマン視野計

ゴールドマン視野計

ゴールドマン視野計は中心を注視して光が見えたらボタンなどを押して合図するしくみで、ひとつの光が視野のどの範囲で見えているかを患者さんの意思表示により測定され、結果はコンピュータグラフィックであらわされどの部分の欠け方が進んでいるのかがわかるようになっています。

検査中に出る大きくて明るい光は広範囲に見えやすいですが、小さくて弱い光は狭範囲でしか確認しづらく見えにくいです。


ハンフリー視野計

2.24ハンフリー視野計

ハンフリー視野計は視野の各地点の網膜感度を測定するものです。中心を注視して明るさが変化していく光が見えたら患者さんに合図してもらうことで各地点の実測値が出ます。

視覚的に処理した図では感度ゼロの地点は黒で塗りつぶされ、グレーの濃淡まで段階的に感度を表し視野のどの部分がどのくらいの感度で見えているのかをひと目でわかるようにあらわされています。

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