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緑内障でインプラントを埋め込む手術とはどんなことをする


緑内障の治療では眼圧を下げることが先決で、薬物による治療が効果的であれば、点眼薬や内服薬による治療が行なわれます。

薬物による治療が効果があらわれなくなるとレーザー治療や手術による治療も視野にいれないといけません。

ここでは緑内障手術であるインプラント手術について解説します。

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今までの緑内障手術

緑内障において今までの手術は、「濾過手術」という強膜に排出路をつくり房水を流し出す手術を行なったり、「線維柱帯切開術」という線維柱帯を切開して排出路を整備する手術が行なわれてきましたが、これらの手術はシュレム管に置き換えられる出口を作り房水を排出するための手術です。

しかし時間が経つと穴が塞がってしまったり、いつの間にか元のように眼圧が高くなるというケースもあり何度も手術をしないといけませんでした。

複数回の濾過手術によっても眼圧が下がる効果を得られない事例があることを解消するために、海外ではいち早く20年以上前からインプラントを眼内に挿入することにより房水を流し出す経路を維持しようとする手術が行われていました。

日本では長い間、病気が治りにくいとされる難治性の緑内障の治療には困難があることから、人工物が医療器具として認められずなかなか認可が下りませんでした。しかし2012年に、今までの緑内障手術が困難な場合や深刻な合併症が予測される場合などに限って使用が認められるようです。


インプラントを埋め込む緑内障の手術

インプラントを眼内に挿入することにより房水を流し出す経路を維持しようとする手術がありますが、緑内障で使用するインプラント手術機器は、眼圧を下げる薬やレーザー治療で十分に眼圧が下がらない場合に適用されます。

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インプラントを埋め込む緑内障の手術としてチューブシャント手術があります。

チューブシャント手術は、房水を抜くための専用のインプラントを埋め込むことで房水の新たな排出路をつくるという手術です。

このインプラントを使用することで、線維柱帯切除術で効果がなかった人や、手術であけた孔がふさがって再手術を繰り返している人、線維柱帯切除術を受けられない人などにとって治療の幅が広がることになります。


緑内障チューブシャント手術の種類

チューブシャント手術はインプラントによって、プレート付きのチューブを用いるシリコン製の「バルベルト」というインプラントを使う方法と、プレートのないチューブのみを用いるステンレス製の「エクスプレス」を使う方法の大きく2種類に分けられます。

プレートの付いた形状の細長いシリコン製チューブの「バルベルト」を角膜の後ろにある前房に挿入して固定すると、房水は前房を通ってシュレム管から排出されるので、バルベルトがシュレム管の代用として房水の排出をして眼圧を下げてくれます。これは線維柱帯切除術で効果がなかった人や線維柱帯切除術を受けられない人に適応されます。
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プレートのないチューブのみを用いる手術は、「エクスプレス」という小さいステンレス製の管を用い眼内と結膜の下とをつなげようにトンネルを作って流す方法です。これは点眼薬やレーザー照射で十分な眼圧下降が得られない患者に適応されます。

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チューブシャント手術は今までような手術ができない人にも行うことができ、手術後の回復も早いこともあることから注目を集めており、うれしいことに 2012年からチューブシャント手術は保険適用になっています。



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