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緑内障にはどんな手術方法がある


緑内障の手術は薬やレーザー治療で眼圧がコントロールできない場合に行われますが、ここでは緑内障の手術方法について解説します。

2.2a緑内障手術


緑内障には、房水の流し口の隅角は開いているのに線維柱帯が目詰まりしているために眼圧が高くなり徐々に進行して行く「開放隅角緑内障」と、隅角が塞がっているために眼球内に房水がたまって眼圧が上がる「閉塞隅角緑内障」がありますが、手術はおのおの違う方法で行われます。


閉塞隅角緑内障の手術方法

閉塞隅角緑内障は、隅角が虹彩によって塞がれているために眼球内に房水がたまって眼圧が上がる緑内障で、閉塞隅角緑内障の手術方法は「レーザー虹彩切開手術」か場合によっては「水晶体切除手術」を行います。

閉塞隅角緑内障の治療は基本的に、レーザー光線を使って虹彩に小さな孔をあけて房水の流れるバイパスをつくり、隅角を広げて眼圧を下げる治療が広く行われてきました。

ところがこの治療を受けた数年後に、角膜内細胞が少なくなり角膜を透明に保つことができずに濁ってしまい視力が非常に低下し角膜移植が必要となる問題がおきたことから、最近は隅角を圧迫して閉塞の原因となっている水晶体を除去する手術も行われています。


開放隅角緑内障の手術方法

開放隅角緑内障は、房水の流し口の隅角は開いているのに線維柱帯が目詰まりしているために眼圧が高くなり徐々に進行して行く慢性的な緑内障です。

開放隅角緑内障タイプは、点眼薬などを使って房水の量を調節するなどして眼圧をできるだけ下げ、視神経への負担を軽くする治療を一番目に行い、薬物療法の経過を見ながら手術を行うか検討することもあります。

開放隅角緑内障のタイプの手術には、房水のフィルターである線維柱帯の一部にレーザーを照射してその部分の細胞を活性化させたり網目を広げて目詰まりを減らすレーザー線維柱帯形成術があり「線維柱帯切除術」と「線維柱帯切開術」の2つの方法があります。


線維柱帯切除術

線維柱帯切除術は 正常眼圧緑内障を含む原発開放隅角緑内障の人に行われる手術で、房水の新たな排出路を作ります。

この手術は局所麻酔をしたうえで結膜を切開してめくり、その下の強膜を半分の厚さにはいで蓋の状態にし、残った強膜と虹彩に孔をあけそこに強膜の蓋をかぶせて縫い付け結膜を戻すことで、房水は隅角から結膜の下へ流れ新たな貯水所「濾過胞(ろかほう)」をつくります。

これはもっとも一般的な緑内障手術で、手術時間は30分~1時間程度で終わりますが、これには術後の調整が需要になってくるようで、眼圧の低下が不十分なら強膜を縫い付けた糸をレーザーで切って、房水の排出量を増やすなどして目標の眼圧になるようにしていくことから、この調整しだいでは1~3週間ほどかかります。

この手術はもっとも一般的な緑内障手術ですが、眼圧が下がりすぎて網膜の張りがなくなり視力低下が起こることがまれにあり、細菌感染症や白内障の悪化などを招くリスクもあります。


線維柱帯切開術

線維柱帯切開術は、目詰まりした線維柱帯を切開して房水の排出を通りやすくすることでシュレム管への排出路が再開される手術で、軽度の原発開放隅角緑内障などに対して行われます。

局所麻酔をして結膜を切開し、強膜の一部をめくって線維柱帯の目詰まりが強い部分を切開したのち強膜と結膜を元に戻します。

この手術は眼球壁に孔をあけるわけではないので、合併症のリスクは低いものの線維柱帯切除術ほどの眼圧低下効果は期待できないようで、入院期間は7日~10日ほどです。


緑内障チューブシャント手術

緑内障チューブシャント手術は、房水を抜くための専用のインプラントを埋め込むことで房水の新たな排出路をつくるという手術で、2012年に認可されました。

このインプラントを使用することで、線維柱帯切除術で効果がなかった人や、手術であけた孔がふさがって再手術を繰り返している人、線維柱帯切除術を受けられない人などにとって治療の幅が広がることになります。



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